【VX900BL】常に「乾燥フィルターが目詰まりしています」と出る原因と対策

DIY

このサインが常に出るようになったら分解清掃が必要です

当方Panasonicのvx900blを使っておりますが、半年くらい使ったら乾燥の度に毎回「乾燥フィルターが目詰まりしています」と出るようになりました。
公式が、毎回出ることもあると言っていますが、今思えば無視してはいけないサインでした。

このメッセージが出た場合の確認すべき箇所等をまとめます。

メッセージの意味

このメッセージ自体は乾燥フィルターの清掃を促すものですので、沢山の洗濯物を乾燥させた場合は、フィルターにかかる糸くずの量も多くなりますので、出る場合があります。
洗濯物の量に関係なく、毎回乾燥の度に出るようでしたら、ヒートポンプの方に糸くずが詰まりだしています。

後述の確認箇所①〜③を順番に確認してみましょう。
軽傷→重症の順番に並んでいます。

確認箇所①

まず乾燥フィルター自体を分解してみましょう。
画像のビスと爪で止まってます。

このように分解できます。
乾燥フィルター自体は綺麗にしていると思いますが、この中に結構埃が溜まります。

分解時にフィルター面に力が加わらないように気を付けて下さい。

確認箇所②

乾燥フィルターを全て外した後、洗濯機の奥側のビス2本(画像赤○)を外します。
その後、画像で指しているカバーを手前側に引っ張ると外れますので、
カバーの奥を確認していきます。

乾燥フィルター カバー奥

カバーの奥はこうなっております。

ここのアルミフィンが目詰まりしていないか、注意深く確認して下さい。

このエラーメッセージが出続ける場合は、
十中八九ここのアルミフィンが目詰まりしておりますので、丁寧に埃を取り除いていきます。

注意点ですが、アルミフィンはとても繊細です。
縦方向(アルミフィンの目に沿って)の掃除は良いですが、横に擦らないように注意ください。
少しでも横に刺激が加わると、簡単に折れ曲がって目が潰れてしまいます。
万が一折り曲げてしまった場合は、出来る限り復旧させましょう。

ここは、大人の手を突っ込んで掃除するにはとても狭く、
とにかく掃除しづらいので、歯ブラシの先を折り曲げた物を用意したり、
自身でやりやすい掃除道具を見つけて下さい。

因みにこの場所は、もともと洗濯機自体が自動で水をかけて掃除をしている箇所ですので、自身で掃除する際も水を使って大丈夫です。
ただ、あまりにもフィルターが汚れている場合は、詰まりの原因になりますので、ブラシで除去した後に水洗いが良いかと思います。

まずはここを綺麗にして、乾燥後のメッセージを確認して下さい。これで解決すれば軽傷です。

確認箇所③

確認箇所①②でも解決しない場合、残念ながら人の手では届かない場所で目詰まりしています。

特に、画像で指してる場所です。
ここ、一見ただの窪みに見えますが、実は洗濯機右側背面角の排気口に通じています。

何故かここにはフィルターが無いので、乾燥フィルターで防げなかった埃がじゃんじゃん流れていきます…。

ここに指を突っ込んで、埃の詰まりを確認出来たらこれが原因です。
指のサイズ的に厳しい方は洗濯機右側背面角の排気口を確認下さい。
ここに、埃の詰まりが目視できる状態でしたら、先述した場所は詰まってます。

ヒートポンプ排気経路

先述した場所はヒートポンプ機構の排気経路になります。
ここは分解しないと清掃出来ませんので、以下の工程で進めていきます。

  1. 水道外し
  2. 天板外し
  3. ヒートポンプカバー外し
  4. 清掃
  5. 組み立て
水道外し

天板を外すために、水道を閉めてホースを外していきます。

特に注意点はありませんが、洗濯機裏に水が溢れると拭きづらいですので、小さいバケツやタオル等を予め用意し、取り掛かって下さい。

こんな感じでビニールテープで固定して、念のためにタオルもかけておけば良いでしょう。

天板外し

まず外す前に、天板を綺麗に拭いておきます。
綺麗にする理由は、抜いたビスを抜いた位置にビニールテープで固定する為です。
抜いた位置に固定すればどれがどれだか分からなくなりませんよね。
こんな感じでどんどん抜いて、貼り付けていきます。

天板外しで難しい点は隠しネジくらいかと思いますので、それぞれ場所を示しておきます。

あと見えづらい所で、洗濯機裏側左右一本ずつ止まってます。
見てわかると思いますが、天板に干渉してるのは赤○ですので、こっちを外します。

その他天板を上から見て見えるビスは全て抜いて、天板にビニールテープで貼っておきます。
全てビスを抜いたら、洗濯機背面側の方から天板を持ち上げて、背面側の方に引けば天板を外せます。

ヒートポンプカバー外し

天板が外され、ヒートポンプ機構が見えてきます。
まずは、天板同様の理由でに綺麗にします。
ただ、ヒートポンプのカバーに関しては、開ける際に裏返しますので、
ビスはしっかり貼り付けるか、位置を忘れない管理方法を取って下さい。

高性能の掃除機があれば、この段階でヒートポンプ排気経路の埃を吸い出せるかもしれませんが、多分強敵です。

ここです。ここから吸い出してみて下さい。

ヒートポンプカバー外しは注意点が多いため、極力分解しないで済むならしないほうが良いですが、
それを覚悟の上で進む方のために手順を載せておきます。

まず、いきなり注意点として黄色で囲っている箇所がヒートポンプ機構になります。
このカバーを外すためのビスはどれか?という事を考えながらやって下さい。
外す必要ないビスは極力外さないようにしましょう。
黄色で囲っている、黒色のプラスチックが干渉しているビスは基本全て外します。

気付きづらいビスはこれらになります。

ヒートポンプのファンがカバーと2か所干渉しています。
そのうち一か所が、この通りとんでもなく狭いので工具が必要になると思います。

こういう工具を急遽買いに行きました…。
狭い場所の作業になりますので、ビスの機体内落下に充分気を付けて作業して下さい。

また、ビスではないのですが、センサーが埋まっているので、ほじくり出します。

後側のセンサーはちょっと固くてほじくり出せず断念。

これは外せなかったので、ケーブルを緩める方針にしました。

この黄色のロック2個を外してケーブルの固定を外し、ファンに引っ掛けてある箇所も外します。

これで全てのロックは外されている状態ですが、最後の難関があります。

上記の画像では既にファン(白色プラスチック)とヒートポンプカバー(黒色プラスチック)が外れている状態ですが、ここを外すのが力技になるので大変です…。
コツは、ファンを洗濯機背面側に向かって押しながら、ヒートポンプカバーを上げる。

ここでさらに注意点があります!
この作業はカバーを上げるのであれば最後まで一気に上げきりましょう。
中途半端にカバーを上げて下げてを繰り返す行為は絶対NGです。

さもなくばこうなります。

とはいえ、ケーブルが干渉していますので、
力任せに開けて切らないように気を付けてください。

カバーは完全に外さずに、このように開きます。
先に述べた通り、カバーを裏返しにしますので、カバーにビスを貼り付ける場合はしっかり固定するか、別で管理して下さい。
裏返した際に、ビスが機体内に落下したりします。

カバーの裏側には見てわかる通り出っ張りがありますので、外す作業でアルミフィンにダメージを与えないように、あまり無駄な動きをしないようにしましょう。

清掃

ここまで分解すれば、だいぶ掃除もしやすいかと思います。
目的の排気経路掃除はもちろんですが、アルミフィンの汚れやヒートポンプカバーの裏も重要ですのでしっかり掃除して下さい。

ヒートポンプカバーの裏には、アルミフィンの清掃用の水を噴き出す穴が空いてます。
ここに埃が蓄積していると、アルミフィンの清掃能力が落ちますのでしっかり綺麗にしておきましょう。

分解時に曲げてしまったアルミフィンは復旧して、カバーを付け直す際にも注意して下さい。
ここまで掃除すれば間違いなく、目詰まりメッセージは解消し、乾燥の質もかなり良くなるはずです!

組み立て

掃除が終わったら、逆順で組み立てていきます。

注意点としては、一個一個いきなり全力で締めるのではなく、仮り締めで満遍なく締めて、前後左右均等に増し締めしていくと歪みがなくなります。

また、増し締めしてから、ビスを固定していたテープを剥がすようにすれば、増し締め忘れの箇所がなくなります。

増し締めも、ギュンギュンに力強く締める必要はなく、キュッと最後に締まるくらいで充分です。

おまけ

分解清掃にあると便利な道具を紹介します。

他の分解作業にも使えるアイテムで、ひとつ持っていると汎用性が高くお勧めです!

まとめ

目詰まりメッセージが出たら、速やかに確認箇所①②を確認するのが良いと思います。
我が家ではこのメッセージを長期間放置してました。
その結果、分解清掃が必要になった気がしています。

最近分解清掃をしたばかりなので、
今後、再び目詰まりのメッセージがどのくらいのタイミングで出るのか、
簡単な掃除で直るのか、洗濯機の変化を追っていこうと思います。

2024/2/25追記

このメンテナンスの繰り返しだけでは、しっかり乾燥しなくなる時が来るかも知れません。(私の機体には来ました)以下の記事に追加の掃除手順をまとめましたので、よければ参考にして下さい。

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